実行履歴
保存される推論実行。記録内容・トランスクリプトビューア・保存期間。
エンドポイントの実行履歴保存が有効な場合、そのエンドポイントへの chat completion リクエストが**実行(run)**として記録されます: リクエスト入力(メッセージと推論パラメータ)の全体と、レスポンス(ストリーミングされたツール呼び出しや推論内容を含む)の全体です。実行が保存されるのは、リクエストが実際にモデルサーバへ到達してレスポンスを生成し始めた場合です。その手前で拒否されたリクエスト(認証失敗、不正なボディ、レート制限、ディスパッチ自体の失敗)は実行履歴に現れないため、すべての試行の監査ログではありません。また、外部のサードパーティプロバイダが配信したリクエスト(例: マルチモデルエンドポイント上の Gemini や Claude モデル)は、保存設定に関わらず一切記録されません。実行は保存されず X-Arkor-Run-Id ヘッダも返らないため、サードパーティが処理したプロンプトと補完が Arkor のトランスクリプトストアに入ることはなく、集計用の使用量行だけが書かれます。エンドポイント詳細ページに実行の一覧があり、クリックするとトランスクリプトビューアが開きます。


保存される内容
- 入力 —
messages配列と、モデルへの入力パラメータ(temperature・サンプリング系・tools・response format・reasoning 設定)。内部の camelCase 名に正規化され、max_completion_tokensは単一のmaxTokensに畳み込まれます。トランスポート・ルーティング系のフィールドは入力には含まれません: 選択されたmodel、stream/stream_options、userなどのアトリビューション id(アトリビューション id は代わりに実行のメタデータとして保持)。したがって実行履歴は、送信したリクエストのバイト単位の記録ではありません。 - 出力 — レスポンス。ストリーミングのレスポンスは、クライアントが受け取ったバイト列と同一のまま保存されます。非ストリーミングのレスポンスも保存されますが正規化されます: JSON ボディはコンパクトに再シリアライズされて 1 つの保存イベントになるため、意味的には同一でもワイヤ上のバイト列とは一致しません。
- メタデータ — ステータス(
completed/failed/cancelled。実行中は一時的にstreaming/finalizingが表示されます)、タイムスタンプ、使用量のアトリビューションに使われる id。
保存は無加工です。Arkor はプロンプトも補完もマスキングしないため、ユーザーが送った内容(個人情報やシークレットを含む)はそのままトランスクリプトに残ります。保存期間はそれを前提に選び、センシティブなトラフィックを扱うエンドポイントでは Don't store を推奨します。
トランスクリプトビューア
各実行についてビューアが表示するもの:
- 入力 — 記録されたリクエストのメッセージとパラメータ。
- 出力 — ストリームから再構成したアシスタントの応答。ツール呼び出しは分けて表示されます。
- Reasoning — 折りたたみセクション。モデルが推論内容を出力した場合のみ表示されます。
- Raw SSE — 保存されたストリームの生バイトをオンデマンドで読み込むトグル。
個々の実行はビューアから削除できます。
API 経由のリプレイ
保存された実行は、エンドポイント自身の GET /v1/chat/completions/runs/{id} からリプレイすることもできます。認証はエンドポイントの認証モードに従います。Fixed key のエンドポイントは API キーが必要で、オープン(認証なし)のエンドポイントはキーなしでリプレイできます。Chat Completions API リファレンスを参照してください。実行 id は元のレスポンスの X-Arkor-Run-Id ヘッダで返されます。
保存期間
保存期間はエンドポイントごとに設定します(エンドポイント管理参照):
- Keep for N days — 実行はリクエストの N 日後に失効します。失効した実行は一覧から消え、リプレイは
410になり、その後バックグラウンドのスイーパーが削除します。 - Unlimited — 実行またはエンドポイントを削除するまで保持されます。
- Don't store — 何も記録されず、
X-Arkor-Run-Idヘッダも返りません。
保存期間の変更が適用されるのは今後のリクエストのみです。エンドポイントを Don't store に切り替えても、新規の記録が止まるだけで、既に保存済みの実行は消えません。元の期限が来るか手動で削除するまで、一覧に残りリプレイも可能です。過去の履歴を消すには、実行を個別に削除するか、エンドポイント自体を削除してください(エンドポイントの削除で保存済み実行も削除されます)。